2024年11月23、24日の2日間、テラスモール湘南にて湘南エリアに点在する18の個性豊かな珈琲店が一堂に会するコーヒーフェスティバル『湘南海街珈琲祭』が初開催されました。地元の方々はもちろん、東京や大阪をはじめとした全国の方々が来場し、愛される湘南のコーヒーカルチャーを分かち合い、大盛況のうちに幕を閉じたこのイベント。
今回は、この『湘南海街珈琲祭』の主催者であり、逗子で珈琲店と編集社を営む「and saturday inc.」の庄司さんご夫婦にこのイベントへの期待や想い、そしてこのイベントを通じて再確認した、湘南の地で過ごすことの魅力について当日の様子を交えて文章を寄せていただきました。
湘南のコーヒーカルチャーを盛り上げる。湘南海街珈琲祭が初開催
快晴に恵まれた辻堂の街に広がった、コーヒーの香りと黒山の人だかり。この日テラスモール湘南にて、この街のコーヒーカルチャーの未来へ期待が高まるような、新しい歴史の1ページが刻まれました。
それが、テラスモール湘南にて今年初開催となった『湘南海街珈琲祭2024』です。全国から約8,000人という記録的な動員を集めるなど、大盛況のうちに幕を閉じました。
湘南のコーヒーカルチャーを盛り上げるために、海街に根ざした珈琲店の魅力を伝えるこのコーヒーフェスティバル。近年湘南の街には、先駆者である珈琲店の方々が築いた土台の上に、新しい風を吹き込むお店も増えてきました。オーナーの想いに溢れ、街の人々に愛されている珈琲店が数多く存在する海街、湘南。
日本有数のコーヒータウンとも言えるような熱の高まりをコーヒーフェスティバルという形で昇華したのが、『湘南海街珈琲祭』です。
大磯から横須賀まで。海街から集まった18の珈琲店が示した、コーヒーの幅広さと奥深さ。
開始時刻の11時を前にして受付には長蛇の列が伸び、この日を心待ちにしていた人の多さに驚かされます。そして開場と共に、お目当ての珈琲店を目掛けて人の波が押し寄せ、会場はすぐに見渡す限りの人で埋め尽くされました。
それもそのはず、大磯から横須賀まで、このエリアを代表する名だたる18の珈琲店が一堂に会する、湘南でも待望のコーヒーフェスティバルの始まりの日です。
珈琲店の列に並ぶ方の手には、湘南海街珈琲祭のオリジナルデザインが刻まれたミニサイズのマグカップが握り締められています。これは、個性豊かな珈琲店のスペシャリティコーヒーの違いを楽しんで欲しいと用意された、「飲み比べミニマグカップ」です。
「飲み比べを通して、コーヒーの常識が変わった」という声が寄せられるなど、コーヒーが持つ様々な表情を楽しめるイベントになっていました。
湘南の人たちはもちろん、まだテラスモール湘南に足を運ばれたことがない方も、珈琲祭をきっかけにこの街へ訪れてくれていました。中には東京や大阪をはじめとした全国の方、さらに遠くは台湾からはるばる来てくれる、コーヒーラバーの方々の姿も。
大変な混雑と行列の中でも、この場所に集まるみなさまが穏やかな気持ちで楽しみ過ごしてくださったことで、優しい時間が流れていた2日間。「応援に来たよ、頑張って!」なんて、各店の常連さんたちがわざわざいつものお店に並んで声をかける、そんなシーンにも湘南らしさが感じられたのが印象に残りました。
音楽や焼き菓子、オリジナルグッズ、シルクスクリーン。コーヒーと過ごす時間を楽しむ珈琲祭。
会場を見渡してみると、コーヒーの飲み比べを楽しむだけではなくて、音楽に体を揺らしたり、美味しいお菓子を食べたり、コーヒーにまつわる器やグッズをお土産に持ち帰ったりと、様々な過ごし方をする人たちが見られました。スペシャリティコーヒーだけにフォーカスするのではなくて、コーヒーと過ごす時間自体を楽しんでいるようでした。
また、今回は冬のシーズンビジュアルにもご登場いただいた鎌倉の名店『ヴィヴモンディモンシュ』の堀内さんが焙煎してくださったオリジナルの豆『湘南海街ブレンド』を特別に販売。開場と共に売り切れてしまった反響の大きさからも、湘南エリアの珈琲店への関心の高さやコーヒーフェスティバルへの期待を感じられ、珈琲愛や地域愛の溢れる様子が印象的でした。
他にも、湘南海街珈琲祭のメインビジュアルや珈琲店のロゴが集まったデザインをプリントできるシルクスクリーンのワークショップも、たくさんの方が楽しんでいました。この場所に来た人が思い思いの過ごし方で、コーヒーと過ごす時間を楽しむことができる。そんな懐の深いコーヒーフェスティバル。
ひとくちに湘南といっても、多様多彩な街があり、個性の異なる珈琲店やお店が存在することが顕在化した珈琲祭。一方で、それぞれのお店に流れる空気や時間、人と人とのつながりや街との向き合い方など、その根底にはどこかで共通する、湘南の地で過ごす心地よさが広がっていました。
そしてそれは、湘南海街珈琲祭が醸し出す空気にも繋がり、参加したみなさまにとって豊かで心地よいイベントになっていたように感じます。
想像を超える大反響、そして湘南海街珈琲祭のこれから。
湘南海街珈琲祭に寄せられたお声も、一部ではありますがご紹介いたします。初開催の不安を吹き飛ばすくらい運営の想像を遥かに上回るポジティブな反響をたくさんいただき、改めて湘南でコーヒーフェスティバルをやる意味の大きさ、そして必要性について感じられるきっかけになりました。
【ご来場の方の声】
・湘南に暮らしていますが初めて知るお店も多く、飲み比べの体験も初めてで、自分の街でこんな体験ができてとても楽しかった。
・東京からテラスモールに初めて来たのですが、とても充実した1日となりました!おかげで湘南が好きになりましたし、また来たいと思いました。
・素敵なお店、店主の方の温かみを感じてファンになった。絶対お店にも訪ねたい。
・絶対に来年も開催して欲しい。規模もクオリティも温かさも素晴らしく、湘南を代表するイベントになると思う。
・週末に良く行くテラスモールという場所で、こんなにたくさんの人が集まるコーヒーフェスが誕生して本当に嬉しいです。必ず長く続けてください。
ご参加いただいた珈琲店の皆さんからも、珈琲祭の後に多くの方が実際にお店にも訪れてくれているとお声をいただいています。愛され続ける湘南のコーヒーカルチャーが、湘南で暮らす日々の豊かさに繋がることを願っています。
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名称:湘南海街珈琲祭
日程:2024年11月23日(土)・24日(日) 11:00〜17:00
入場料:無料
場所:テラスモール湘南 1Fゲートスクエア
主催:テラスモール湘南/海街珈琲祭実行委員会
企画・運営:andsaturday inc.
公式SNS:https://www.instagram.com/shonancoffeefestival/
出店者:27 COFFEE ROASTERS(藤沢)/THE FIVE☆BEANS(葉山)/THE GOOD GOODIES(鎌倉)
inuit coffee roaster(葉山)/andsaturday(逗子)/BREATHER COFFEE(逗子)
Dark Arts Coffee Japan(葉山)/カフェテーロ葉山(葉山)/cafe&gin mono(藤沢)
YAMA COFFEE ROASTER(藤沢)/CRUISE TOWN COFFEE ROASTERS(茅ヶ崎)
SOMETHING'S COFFEEHOUSE(鎌倉)/SPECIALTY COFFEE BEANS No.13(横須賀)
G☆P COFFEE ROASTER ENOSHIMA(藤沢)/Calender(鎌倉)/ignis 鎌倉(鎌倉)
FIG COFFEE ROASTERY(大磯)/COFFEE PIT(藤沢)
※湘南エリアでの創業年順
【Special Collaboration】
café vivement dimanche (鎌倉/海街珈琲祭オリジナルブレンド販売)
SAZANAMI COFFEE (藤沢/シルクスクリーンPOP-UP)
【珈琲店以外】
GREENSTAMPS COFFEE & GALLERY(茅ヶ崎/焼菓子)/マリールゥ(三浦/パンケーキ)
Yummy bakes(茅ヶ崎/焼菓子)/fujico muffin(逗子/焼菓子)/廻り道(鎌倉/雑貨)/zuhka(逗子/雑貨)