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2025.12.04

湘南の学生の学びを、湘南の街に開いていく。教育の場を提供する、テラスモール湘南の取り組み。 | 湘南と。

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湘南の学生の学びを、湘南の街に開いていく。教育の場を提供する、テラスモール湘南の取り組み。 | 湘南と。

1.学生とテラスモール湘南がつくる、学びを街に開くイベントが開催されました。

 

湘南で暮らす人たちにとって、もっと意味を持った場所となるために。

テラスモール湘南は、商業施設の枠を超え、地域との繋がりを深める様々な取り組みを実施しています。

 

この街で学びを深める学生に対して、教育の場を提供するという活動もその一つ。例えば、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学園祭である『七夕祭』、多様な研究分野の発表の場である『万学博覧会』と連携したイベントを館内で開催しています。

 

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それでは、この取り組みが持つ教育の場としての意義は、どこにあるのでしょうか。

 

今回はテラスモール湘南で10月に開催された『万学博覧会プレイベント』の様子を取材し、学生や教授の声を通してこの活動の意義について考えていきます。

 

 

2.街のたくさんの目に学生の研究が触れた、万学博覧会プレイベント。

 

万学博覧会は、SFC最大の研究発表イベントOpen Research Forum を始め、オープンキャンパスや各ジャンルのゲストを招いてのトークセッションなど、様々なイベントが開催される学生たちの学びの祭典です。

 

この万学博覧会のプレイベントという位置付けで、テラスモール湘南の中に複数設置されたブースに学生たちの日頃の研究の成果が展示されました。普段は見ることができない大学内での研究を街に開くような役割を担い、本祭の盛り上がりに繋げていくためのプレイベントです。

 

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イベント当日は、親子や高校生、ご年配の方まで、幅広い層のお客さまでブースが賑わい、学生の皆さんと交流する姿が見られました。

 

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実行委員長の西川さんは、「多くの注目が集まる舞台での万学博覧会のプレイベントを、無事に初開催することができてほっとしています」と、安堵の表情を見せてくれました。元々は地域との繋がりを大切に考えるSFCの学生が、この街の暮らしに寄り添うテラスモール湘南と連携が出来ないかと考えたことから関係が始まりました。

 

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開催に至るまでには、学生が大学とテラスモール湘南の間に立って、企画・調整を担当しました。「正解がない中で試行錯誤し、この大きなイベントを成立させられたことは、私たちにとって貴重な経験となりました」。備品準備などの対応を通して、リーダーシップや調整力について実践的に学ぶことができたとのことでした。

 

「学生にとっても、普段の学問的フィードバックとは異なるリアルな反応を得ることができて、研究のモチベーションに繋がるかけがえの無い経験となりました」。その言葉の通り、ブースに訪れる方に対して自分たちの研究を話す姿は楽しそうで生き生きとしていて、ポジティブな反響を受けて自信を深めているようにも感じられました。

 

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学問だけでは得られない充実感と学びを獲得できる機会。普段接点の少ない地域の住民や子どもたちに直接活動を見てもらう場として、テラスモール湘南でのプレイベントの開催に意義を感じているそうです。

 

「将来的には、ブース数やイベントの種類を増やし、より多くの学生・地域・施設が関わる形に拡大していけたら」。西川さんのその想いは、これから後輩たちに受け継がれて、さらに進化した企画としてまた帰ってくるはずです。

 

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単なるイベントのPR的な側面を超え、学生主体の企画を通して大学・地域・商業施設の三者が有機的につながるモデルケースとして、この万学博覧会のプレイベントは位置付けられそうです。

 

 

3.教授の視点から見る、テラスモール湘南でプレイベントを開催する意義

 

 

今回のプレイベントに参加されたSFCの井庭崇研究室は、約20年の歴史を持ち、現在30名ほどの学生が所属する研究室です。「一人ひとりが創造的に生きる創造社会」を支える実学的研究として、生活や仕事における「実践」の本質を捉え、それを魅力的に表現することに取り組んでいます。

 

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「創造社会では、生き方でも働き方でも、過去のモデルに囚われずに、自分なりにつくることが重要となり、またそれが可能になります。『つくる』ことの大切さと面白さ、そしてその具体的なつくり方を、学生に伝えていきたいと思っています」と、井庭教授は話します。

 

そんな井庭崇研究室では、研究の一環として、教授と学生が一緒に漫画を描いたり、アニメをつくったりと、その表現方法もユニークです。「もともとは、実践の本質を言語化して文章で伝えていたのですが、最近では漫画やアニメ、歌など、エンターテイメントの表現を取り入れ、より楽しく魅力的にみなさんに届けるということに挑戦しています」。例えば、魔王にプレゼンテーションをして共存・平和を勝ち取る漫画や、異世界に転移した高校生がその世界「探究」活動を行う漫画など、興味が湧く設定の物語をつくっています。

 

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「商業施設という場所での取り組み、とても面白いですよね。大学や研究活動について、湘南の街の人たちに身近に感じてもらえる貴重な機会だと捉えています」。研究内容について広く伝えることを大切にしてきた井庭教授にとって、広く多様な方々の目に触れる舞台であるテラスモール湘南でのイベントという点に、大きな意義を見出しているようでした。

 

お子さんからご年配の方まで、多様な層へのアプローチを想定して、短時間でも体験や学びを伝えられるよう、漫画やパネルを用いて端的に伝えることを意識したそうです。「そして最後には、ブースを訪れてくださった皆さんが『創造的になるヒント』を一つでも持ち帰っていただけたら、この取り組みがより意味を持つと考えて準備してきました」。

 

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その狙い通りに、漫画のパネルに引き寄せられるようにブースを訪れ、その度に笑顔で接する学生の姿を、井庭教授は頼もしそうに眺めていました。

 

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そして今後に向けては、商業施設や地元店舗との連携による発信・販売の可能性も検討しているとのことでした。「地域・社会・教育・研究の各側面を統合した創造的活動を、より幅広く展開していけたらと思っています」。

 

テラスモール湘南として、この日は地域住民に創造や探求の楽しさを伝える1日を、学生と共につくることができました。

 

 

4.湘南の未来への投資となる活動を、これからもテラスモール湘南は続けていきます。

 

プレイベントが終わる頃には、学生も教授も達成感ある表情をされていたことが印象に残りました。それは来場者の方も同じで、興味深そうに学生の話に耳を傾け、それぞれの学びを得ている姿はとても楽しそうで、嬉しそうでもありました。

 

大学と街の距離を近づける、テラスモール湘南による教育の場の提供。大学を飛び出して、街の人たちの生の声に触れる機会は、きっと明日の学びへの糧になるはずです。

 

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これからもテラスモール湘南は、街で暮らす人たちとの繋がりを深める場や機会を提供しながら、街の暮らしに寄り添っていきます。湘南の未来をつくる学生の学びを応援することで、湘南の街がもっと良くなる未来を願っています。



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