テラスアート湘南アワード2022.4.29 fri. ― 6.13 mon.

自然と人の共創と創造Terrace Art Shonan AWARD

テラスモール湘南は、湘南という文化と
そこに暮らす人々との調和を考え、
家の延長でありながら外の自然も感じられる
人と人が自然に声を掛け合う「テラス」
のような場所です。

「テラスアート湘南」アワードは、
テラスモール湘南を舞台に
自然と共生する新しい価値・文化を発信する、
次世代を担うアーティストの発掘を
目的としています。

応募テーマ

“Shonan Nature”

応募要項
※応募エントリーは終了しています。

審査員 戸塚愛美、宮本武典、山本菜々子*50音順表記
賞金 グランプリ:賞金50万/1作品  
準グランプリ:賞金25万/1作品

  • 上記すべての作品をテラスアート2022の作品として展示します。
  • 作品制作に発生する費用は基本、受賞者負担とします。
    立体やインスタレーション作品の場合、展示にかかる費用(作品運搬、インストールなど)は
    別途ご相談となります。
応募条件 国内在住。個人またはグループ。1個人または1グループ、1作品までとします。
・出品料 : 無料
作品規定 未発表・既発表は不問。ジャンルも問いません。
応募者が作品の著作権を有し、共同制作者がいる場合は許諾を得ていることが条件。

<平面作品サイズ>
横2000mm×縦1200mm×厚さ60mm以下、重量20kg以下

<立体/インスタレーション作品サイズ>
横2000mm×縦2000mm×高さ1500mm以下(台座を含む)、重量200kg以下

募集期間 2022年4月29日(金)~6月13日(月)
受賞者発表 2022年7月下旬 グランプリ/準グランプリ作品発表
受賞作品展示期間 2022年10月1日(土)~12月25日(日)*テラスアート2022 Vo.3にあわせて

受賞者発表

作品は 2022年10月1日(土)~12月25日(日)に展示予定です

グランプリ

Artist Name :

渡部 未乃

Title :

波を見る#3

準グランプリ

Artist Name :

Laure JULIEN

Title :

Tsukumogami

審査員講評

戸塚愛美

戸塚愛美

遠くを走る水平線に、震える波の面影。本来は複雑な構造を帯びる自然の様子を寓意的なかたちで表現した、渡部未乃さんの《波を見る#3》。本作を、地域固有の魅力と芸術的観点の両義的な側面を総合的に鑑み、秀逸な作品としてグランプリとしました。準グランプリに、Laure JULIENさんの《Tsukumogami》。地域との対話の起点に独自の視座を取り入れ、丁寧なリサーチをもとに制作された作品です。環境に配慮した素材の活用や見過ごされがちな技術に価値をあたえる工夫は、とても興味深いものでした。今回は”Shonan Nature”のテーマのもと、ショッピングモールという場にかなう力をもちながら、湘南・辻堂への親しみを感じることのできる2作品を選出しました。はじめての試みである「テラスアートアワード」では、たくさんの意欲的な作品に出会うこができ、応募いただいた作品は、「つくるよろこび」を感じるものが多かったように思います。アートを通じて地域といかなる対話が可能か、再考させられる機会ともなりました。ご応募いただいた方々の想像と創造の往還がさらに豊かなかたちとなり、またどこかでお会いできることを楽しみにしています。ご応募いただき、誠にありがとうございました。展示もお楽しみに!

プロフィール

インディペンデント・キュレーター。公共空間における展示のあり方に関心を寄せ、地域に根差した展覧会やアートプロジェクトの企画・運営に携わる。主な展覧会に「喩でもなく訴でもなく」(2020〜、東京都)、さいたま国際芸術祭2020公募キュレーター企画展示「I can speak」展など。2021年より、テラスモール湘南での地域のリサーチによる現代アート作品展示「Terrace Art」のキュレーターを務める。

宮本武典

宮本武典

ショッピングモールは基本的に消費のためのパサージュです。BGMや館内アナウンスが絶えず流れ、人々を眩惑し誘引する凝ったディスプレイが連続する空間で、アートの展示・鑑賞を成立させるのは容易ではありません。受賞作はこの秋にテラスモールに展示され、地域からの真の評価にさらされるので、審査では”Shonan Nature”の解釈に加え、高度なマーケティングで構築されたショッピングモール空間に拮抗する強度があるかをチェックしました。他方、テラスモールにやってくる地域住民の視点から言えば、複合商業施設は地方/郊外の暮らしになくてはならない空間であり、食やファッションのトレンドと出会う場所です。活気あるショッピングモールにアートの入口をつくり得るとすれば… おのずと今回受賞した2作品に絞り込まれました。渡部さんの「波を見る#3」は、環太平洋へひらかれた”サーフィンの聖地”、おおらかな湘南イメージを分かりやすく想起させながら、現代絵画としての構造と完成度を有し、審査メンバーに強い印象を残しました。今回のグランプリ受賞が画家と土地との発展的なコラボレーションつながれば、「波を見る」シリーズは湘南地域のシビック・プライドにつながる存在になっていくかもしれません。そんなサスティナブルな画家と街との協働の可能性にも期待も込め、グランプリに推しました。Laure JULIENさんの「Tsukumogami」は、付喪神をモチーフに、瑞々しい好奇心で彼女がリサーチした日本の民間信仰と編みカゴの手仕事が、アップサイクルやアニメなど現代的テーマに編み直されています。ショッピングモールに擬態可能なファッションというアプローチもさることながら、リサーチ・プロジェクトとしても見るべき点が多い作品です。歴史的にも中国やアメリカの基地文化とつながりの深い湘南ですから、若い海外のクリエイターを受け入れ、彼らが示してくれる地域文化×アートの可能性に注目し応援することは、次代のローカルカルチャー生成にとって重要だと思います。

プロフィール

キュレーター。海外子女教育振興財団の派遣プログラムでバンコク赴任、武蔵野美術大学パリ賞受賞により渡仏、原美術館学芸部を経て2005年に東北芸術工科大学へ。2019年3月まで同大学教授・主任学芸員を務め、東北各地でアートプロジェクトや東日本大震災の復興支援事業を展開。2014年に『山形ビエンナーレ』を創設しプログラムディレクションを3期にわたって手がける(~2018年)。2019年に角川武蔵野ミュージアム(隈研吾氏設計)開館事業にクリエイティブディレクターとして参加したのち、2020年から国際芸術祭「東京ビエンナーレ」プロジェクトディレクターとして首都圏でキュレーションを展開中。2022年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻准教授に着任。

山本菜々子

山本菜々子

審査にあたり、「湘南らしさがあるか」というところに加え、「年齢層も背景も多様な方々が楽しめる作品であるか」「楽しい気持ちで観てもらえるか」という視点をいつもより気をつけて持つようにしました。グランプリの渡部未乃さんについては、湘南の風を感じる爽やかな作風もさることながら、お子さんから大人まで、アートがお好きな方もあまりご興味がない方も、どんな方が見ても気持ちの良い作品であるのではないかという点で、グランプリにふさわしい作品だと思いました。準グランプリのLaure Julienさんは、真摯なリサーチと、地域へのリスペクトを感じる作品づくりの姿勢が際立っていました。何かに徹底的に向き合った上で作られていながら、作品と対峙したときにはその背景や説明も必要とされないような、圧倒的な力と美しさを備えた作品を近い将来Laureさんが作ってくれるのではないかと、楽しみにしています。受賞されなかった作品も、湘南の土地柄からか明るい作品が多く、大変楽しく拝見しました。青春時代に多くの時間を過ごした湘南から、新たなアートの波が生まれる予感がする、とても爽やかで楽しい作品にたくさん出会えて嬉しかったです。ご覧になる皆様にも楽しんでいただけますように!

プロフィール

Art Salon SCÈNE Owner/Director。2016年より、南青山のアートサロンSCÈNEにて展覧会を開催する他、国内外で百貨店、飲食店、ホテル、オフィスなどのアートキュレーション、企業やコレクターのアートコンサルティング等を行う。

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