2025.01.10
医療保険の選び方って?重視すべき条件とは?
・医療保険の選び方って?重視すべき条件とは?|保険テラス
生命保険医療保険保険の新規加入・見直し・更新保険の基礎知識
医療保険の加入を検討しているのですが、パンフレットを見ているとたくさん種類があってそれぞれどんな違いがあるのか、どこを重視して決めればいいのか全然分からなくて…。
そうですよね。一言で医療保険と言っても、保障内容は商品によって異なってきますし、保険料の支払い方法にも種類があります。
うーん、ますます自分だけで決めるのは難しそう…。
それぞれメリット・デメリットもあるので、どこを重視するかはお客さまによって異なります。どうやって医療保険を選べばいいのか、一緒に考えてみましょう!
本記事では、何を重視して医療保険を選べばいいのか悩んでいる30代女性からのご相談をもとに、医療保険の選び方についてお伝えします!
1. 保障期間や支払い方法から選ぶ
医療保険にはどのような保障期間や支払い方法があるのでしょうか。
まずは、保障期間の種類を見てみましょう。
◆医療保険の保障期間とは?
医療保険の保障期間は、「定期型」と「終身型」に分けることができます。
それぞれのメリットとデメリットをお伝えします。
1.定期型の医療保険とは
定期型の医療保険は、「保障期間が定められている保険」です。
一般的には、5年間や10年間の保障期間で満期を迎える商品が多いようです。
ただし、満期を迎えても契約を更新することによって、その後も保障を継続させることができます。
現在の定期型医療保険の多くは自動的に契約更新されるものがほとんどで、契約者が「満期時に保障を失ってしまった!」ということが起こらないような仕組みになっています。
〇 メリット
①若い時に加入すると保険料は「割安」
定期型医療保険の保険料は、加入時や更新時の時点での年齢に基づいて計算します。
若い年齢で加入する場合、まだ病気のリスクも低いため、保険料は比較的割安となります。
そのため、例えば若い年齢で収入がまだ少ない場合などは、定期型医療保険にすると割安な保険料で家計への負担を抑えることができます。
② 満期のタイミングで都度「見直し」ができる
定期型医療保険は、保障期間が定められているため、5年や10年といったスパンで更新のタイミングを迎えます。
その更新のタイミングで、そのまま契約を更新して継続するか、年齢に応じて終身型の医療保険に切り替えるか、定期的に見直しをかけることができるのもメリットの一つといえるでしょう。
× デメリット
① 更新し続けると保険料が高くなる
メリットでもご説明したように、定期型医療保険は加入時や更新時の年齢によって保険料が定まります。
年齢が高くなるにつれて、病気のリスクが高くなるため、比例して保険料も割高となります。
そのため定期型医療保険は、更新の度に保険料が高くなります。
また、定期的に契約を更新する保険のため、一生涯分の保険料を一度に支払うということができません。
老後になっても割高な保険料を支払い続ける必要があり、家計の負担となる可能性があります。
② 健康状態によっては更新できなくなることも
更新のタイミングで健康状態に異常がある場合、告知内容によっては更新ができなくなる、または、更新が可能でも今までよりも割高な保険料を支払わなければならなくなるケースがあります。
2.終身型の医療保険とは
終身型の医療保険は、定期型医療保険とは反対に「保障期間が定められていない保険」です。
そのため、定期型医療保険のような満期や更新といったものはありません。
一度契約すると、一生涯、同じ保険料の支払いで保障が続くのが特徴です。
〇 メリット
①一度加入すれば、「一生涯保障が続く」
定期型医療保険とは違い、更新の必要もなく、一度加入すると途中解約しない限り、一生涯安定した保障を持ち続けることが可能です。
②保険料は一生「上がらない」
終身型医療保険は、年齢が上がっても保険料が上がることはありません。契約時と同じ保険料で、一生涯保障を持ち続けることができます。そのため、高齢になった際に「こんなに保険料が上がるなんて…。」と、負担になることもありません。
× デメリット
①若い時は保険料が「割高」
終身型医療保険は、その時々の年齢で保険料を算出する定期型医療保険と違い、高齢になってからの病気リスクも含んで保険料を算出するため、若い時に加入すると保険料は定期型医療保険と比べて割高になります。
②見直しのタイミングを掴みづらい
終身型医療保険は契約の更新が不要なため、保障内容を見直すタイミングも掴みづらいといえます。そのため自分自身で最新の保険商品や医療情報を意識的に入手する必要があるでしょう。
このように、保障期間の違いだけでも大きくメリット、デメリットがあることが分かります。
若いうちの保険料が割高でも一生涯の保障を持っておきたい方は「終身型医療保険」を、そして一定期間の保障のみでもいいという方は「定期型医療保険」を選ぶといいでしょう。
◆医療保険の払込期間って?
次に、医療保険の払込期間の違いについて見てみましょう。
終身型医療保険の払込期間には、大きく分けて「短期払い」と「終身払い」の二種類があります。
① 短期払い
短期払いとは、一定期間内で保険料の支払いを済ませる方法です。
保険料の支払いを終えたあとも、保障を一生涯持ち続けることができます。
毎月の保険料は割高となりますが、一生涯保険料の支払いが続く「終身払い」よりも、総額で見ると安く済む可能性があります。
② 終身払い
終身払いとは、一生涯にわたって保険料を支払う方法です。
毎月の支払う保険料は短期払いに比べると割安になりますが、長生きした場合、支払う保険料の総額は高くなることが予想されます。
また、老後も毎月保険料を支払う必要があるため、家計の負担とならないか不安を感じる方もいるようです。
このように、払込期間にもそれぞれメリットとデメリットがあることが分かりました。
毎月の保険料の支払いが多少割高になっても家計に負担がかからない場合は、「短期払い」で支払いを済ませてしまっていた方が、老後の負担や全体的な支払い総額も抑えることができます。
ただし、定期的に見直しや保険の切り替えを検討する場合は、終身払いで毎月の支払いを安く抑えておいた方がいいでしょう。
というのも、多くの保険会社は約2~3年ごとにその時代に合わせて新しい医療保険を開発し、発売しています。
加入当時と現在では医療技術も進歩しているため、保険の保障内容も古くなってしまっていた、なんてことも珍しくありません。
そのため、定期的に見直しをする前提であるならば、なるべく月々の支払いが安い「終身払い」にしておくのがおすすめです。
◆「掛捨型」と「貯蓄型」の違いとは?
3つめは、掛捨型と貯蓄型の違いについて見ていきましょう。
① 掛捨型の医療保険とは?
「掛捨型」とは、支払った保険料が返ってこない保険のことです。
保障期間の満了や解約と同時に保障もなくなり、保険料も返ってこないため「掛捨」と言われています。
そのため、貯蓄型の医療保険と比較して、保険料は割安です。
② 貯蓄型の医療保険とは?
「貯蓄型」の医療保険は、途中解約した場合も「解約返戻金」「満期保険金」などといった形でお金が戻ってくることがある保険です。
この戻ってくる「解約返戻金」や「満期保険金」は、契約の段階で「いつ頃になれば、どれぐらいのお金が戻ってくるのか」、ある程度目途をつけておくことができるため、貯蓄性がある商品といえます。
今回は、ここまでになります。次回の更新をお待ちください♪