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2024.09.01
「湘南と。」Vol.8 自由に絵を描くために、自然や人と遊んで生きる。茅ヶ崎のアーティストERIさんの、創作と暮らしのバランス

連載:湘南と。

湘南を拠点に選んだ『暮らしのスタイル』を持っている人の言葉を通して、この街の魅力を発見して日々を豊かにする小さなヒントに出合える連載。湘南で暮らす誰かの日々が、さらに愛おしいものになりますように。

聞き手:andsaturday inc. 庄司真帆

 

もっと自由に生きるために、もっと自由に描くために

 

茅ヶ崎に暮らしながらアトリエを構える、アーティストのERIさん。

湘南の力強い自然のように、鮮やかな色使いが印象的なイラストレーションは、

湘南や東京を中心に今注目を集めています。このエリアを拠点に活動する20代を代表する一人である、

ERIさんに会いに行きました。


藤沢で生まれ、横浜で育ったERIさんの人生の側には、ずっと絵の具があったと言います。小さな頃から絵を描くことが好きで、時間があれば好きな模様をスケッチブックに描いて遊んでいました。でも絵を仕事にしたのは最近のことで、それまでは会社員を経験したり、バリスタとして珈琲を淹れたり、海外で一人で暮らしてみたりと、さまざまな環境で自分の生き方を探してきたそうです。

 

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「アーティストとして生きていく勇気を出すために、まずはいろんな仕事に就いてみたかったんです。生き方には正解が無いから、一歩踏みだすことって何よりも難しいこと。だからいろんな場所で、いろんな人と話して、自分の生き方を確かめたかった」。

おぼろげだった生き方の輪郭を、人との対話を通して少しずつ確かなものへと変えていきました。

 

転機となったのはアメリカのロサンゼルスで出会った絵の先生に、「ERIはもっと自由で良いんだ」と言われたことでした。ちょっと見ていてねと、絵の具や珈琲やパンを混ぜ始め、キャンバスの上に思うままにぶちまけて絵を描いたそうです。

「そんな自由な姿勢に魅せられてしまい、絵を趣味から仕事にしようと決意するきっかけとなりました」。


その日から、ERIさんはもっと自由に生きながら、もっと自由な作風で絵を描く、アーティストとして生きることを選びました。

 

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“個性的な人”が伸び伸び暮らすこの街で、絵を描いていたいから

ERIさんが活動の拠点として選んだ茅ヶ崎には、どこかアメリカの西海岸が持つ自由さにもつながるおおらかさを感じたと言います。


「元々サーフィンをするために通っていた大好きな街で、ゆったりとした空気の流れる街や人たちにもっと馴染みたいと思って引っ越しました。それに、この街には“個性的な人”が多いことにも魅力を感じているんです」。


ERIさんの言う“個性的な人”とは、独学で人生を歩んできた人や、何か一つのことだけを突き詰めている人のこと。この街には、サーフィンに人生を捧げる人も、自身の感性に身を委ねるアーティストも、たくさんの“個性的な人”が暮らしています。そんな自由に表現をする人たちの影響を受けながら、ERIさんはこの街での暮らしを心から楽しんでいます。

 

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「小さい頃からずっと、自分は変わっているのかなって感じていました。窮屈にも感じていた学校の、外に広がる世界について知りたいことがあまりにも多すぎて、それは何故なんだろうとずっと考えていて」。

そんな世界への好奇心は、一つの答えとしてERIさんのイラストレーションという形で表現されています。


絵を描くという内面との対話を通して、知らないことだらけの外の世界とつながっていく。自身の中にあるエネルギーを、絵を通して世界へと発散させていく。ERIさんのカラフルでパワフルな絵の源泉は、そこにありました。


そして辿り着いた、湘南という街。見ているだけで元気が出るようなERIさんの絵は、湘南の街がよく似合います。この街で、感性を刺激してくれる自然の中で五感を研ぎ澄ましながら、自分の好奇心と向き合う旅を続けています。

 

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アーティストで在り続ける、目の前の暮らしを大切にする

ERIさんのアーティストとしての活動を支えているのは、湘南の暮らしの心地良さでもあると言います。


「海に出てサーフィンをしたり、森のような防砂林の中を散歩したり。この暮らしがあるからアーティストとしてのバランスが取れているように感じます」。生い茂る木々の中を歩いてメディテーションをした後に、気分を変えて海と思い切り遊ぶような自由な暮らし。


「広い世界へと眼差しを広げ、自身の内面へと潜っていく難しい作業となる作品づくりから、自然の中に身を置くことで目の前にある事象へと心を移すことが、時として必要になると感じています」。それに加えて、この街で共に暮らす友人たちとお気に入りのお店で過ごす時間もあるから、今の暮らしのバランスが整えられているようです。

 

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「茅ヶ崎に来てからは特に、自分自身が楽しいエネルギーで過ごすことができている気がします。それもあって出会う人もみんなハッピーな人たちばかりなんです」。だからこそ、今までは世界に目を広げていたけれど、目の前の人たちのために仕事をしていきたいとも思うようになっていきました。


ERIさんは、これからもきっとその時々で好奇心の対象を変えながら、自然の中で自然体で感性を豊かにしながら絵を描き続けていきます。そしてERIさんの力強いイラストレーションが、湘南の街で暮らす人に、これからたくさんの元気を与えていくはずです。

 

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プロフィール

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藤沢生まれ、横浜育ち。物心ついた頃には、絵の具で遊んでいた。アーティスト活動のため脱サラ。

モノにあふれる現代に疑問を持ち、着飾らない自然体でいるスタイルの美しさを表現している。

好きなものは、サーフィンとみかん。

Instagram:@eringostar26

 

 

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